投資しないと詰む(投資 > サラリーマン労働)

マネー

労働では投資に勝てない

以下の理由から投資しないと詰むよって話です。

① 給料が減って、税金が増えてるので、手取り年収はめっちゃ減る

② インフレリスク(インフレで貯金がふっとぶ)

③ r > g (資本 > 労働)

①親世代とは手取り収入が違う

まず、私たち(20~30代)世代の収入は右肩下がりに下がっていきます。一例として30代年収推移を見てみましょう。(40, 50代年収も同じです。)

Fig.1  30代の給与推移(引用:年収ラボ)

結構減ってますよね~。でもこれだけではないんです。Fig.1で示す年収は総支給額でここから社会保険料が引かれます。年金の財源とかに使われているやつです。よく耳にするかと思いますが日本はこれから超少子高齢化社会なのでどんどん社会保険料率が上がっていきます。今も上がり続けています。Fig.2は社会保険料率の推移を示しています。

Fig.2 社会保険料率の推移(引用:年金のまなびば)

給料の総支給額が減って、徴収される額が増えれば当然、手元に残る手取り年収も減っていきますよね。Fig.3では一例として年収(総支給額)800万の場合における手取り年収を示しています。

Fig.3 額面年収800万円の手取り年収推移(引用:Livedoor News)

以上からサラリーマンとして働いた場合の給料が手元に残る額のが、親世代とは大きく異なることがわかると思います。

②インフレリスク

インフレとはインフレーションの略で「モノの価値が上がり、お金の価値が下がる」ことです。インフレによって物価が上がった場合の例を以下に記載します。

今、100円/1個のリンゴが食べたいなと思っている人がいるとします。だけど将来お腹が減った時にリンゴを買えるようにするためにこの100円を銀行に貯金します。そして20年後に貯金しておいたこの100円でりんごを買おうしました。しかし20年後にはインフレによって全く同じリンゴが200円になっていたので0.5個分のリンゴしか買えませんでした。これはモノ(りんご)の価値が上がってお金(100円)の価値が下がったと言えます。なぜインフレが起きるのかという話はまた別な記事で書きたいと思いますが日本では目標インフレ率を年2%と設定しています。つまり日本政府の目標として、現在100円のモノを来年には102円にしたいということです。

今回の話と少しズレますが個人的におもしろいと思うので以下の記事も見てみてください。

【なんでインフレ率2%を目指すの?】

日本は経済成長ほとんどしていないし、インフレなんてしないでしょ。って思ってる人もいるかと思いますが、仮に日本がインフレしなくても海外は必ずします。日本はかなり幅広い分野で輸入(特に食品とか)に頼っているのでその影響は必ず受けます。また、マネーサプライ(不況だど通貨をめっちゃ増やす)の影響によっても相対的にお金の価値は低下します。コロナショックでは世界中のお金の量が増えたことによってインフレは加速しています。

以上より、インフレの影響によって銀行に貯金して眠らせておいたらお金の価値はどんどん減っていくリスクがあるんだよっていう話でした。

③ r > g(資本 > 労働)

最後にフランスの経済学者トマ・ピケティの著書「21世紀の資本」で書かれている内容をご紹介します。この本では20ヵ国、200年の分析データから以下の式が成り立つと提唱しています。

r(金持ちの資本が生むお金) > g(労働によって生まれるお金)

つまり、いくら労働者が頑張って働いても裕福な資本家の家に生まれて資本を相続した人には勝てない。そして、その格差はどんどん広がっていきますよってことです。これの何が良くないかというと、生まれた時点で人生がある程度確定してしまうことだとピケティは言っています。貧乏な家庭に生まれた人間はその時点でチャンスがないのです。でも貧乏な家庭に生まれた人間にだって優秀な人材はいるので、生まれた瞬間からチャンスを与えないのは人類全体にとって損だよね。だから累進資本課税(金持っている人に税金をかけて取っちゃう)を導入して、格差をぶっ壊しましょうよって主張しています。例としてアメリカ経済で回っているお金の配分を以下に示します。

アメリカ経済で回っているお金の比率 = 資産運用で増えるお金70%:残りのお金30%
この左辺の資産運用で増えるお金70%を10%のお金持ちが持っていて、右辺の残りのお金30%を90%の労働者が回しています。

私がここで言いたいのは、資本主義ぶっ壊そうよ!とか働くのあほらしい!って壮大な雲の上の話をしたいわけではなくてr > gなんだから少しづつでもr(資本)を増やさないと損だよねってことです。もちろん現状で金持ちの人はもっともっと資本を増やしていくので勝てませんが、資本を増やさず労働収入のみで生活している人と比べれば、かなり差が出るよねってことです。私のひ孫世代ぐらいでは底辺層を抜け出せてるかな。

まとめ

まとめますと①手取り収入が減って、②インフレリスクがあって、③r > gなので投資を始めましょうってことです。少額で良いので積み立てNISAとかでインデックスファンドを購入してみることです。とりあえず動くことが大事。仮に損したとしても絶対に良い経験になると思います。

micel

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理系メーカーで5年間、社畜として飼われていましたが、副業で¥617円(時給¥200円くらいww)稼いで価値観が変わりました。たった¥617円だけど給料ではなく自分で稼いだお金はわたしにとって大きな価値がありました。成功体験とかは語れないけど、私みたいなサラリーマンが一歩目を踏み出すきっかけを作りたいです。

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nono

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住宅ローン完済。子育て終了。定年近い夫、社会人2年目の息子と暮らす50代主婦。パソコン教室運営。

micel

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理系メーカーで5年間、社畜として飼われていましたが、副業で¥617円(時給¥200円くらいww)稼いで価値観が変わったサラリーマンの金錬ブログです。

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